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甲状腺全摘出の記録
心房細動
の原因はバセドウ病(甲状腺機能亢進症)
症状/治療/薬の副作用、そして全摘出手術
09:薬と症状の因果関係の訂正?
2017年5月26日

質問シート片手に全疑問点をぶつけるつもりで先ず、

「甲状腺の腫れが悪くなってる気がする。
 下を向けないし手を上げるのも気になる。
 声も出にくい。
 自分の声をコントロールできないような・・・」

と言うと、

触診して
「腫れが大きいので仕方ないが、もしかすると内側(喉側)に大きく腫れてきているかもしれない。もう一度エコー検査をしてから、まず薬を使ってみて、それでもダメなら外科的に・・・切って、取るという手もあります」

と、おどかされて来月エコー検査予約。

10年前に切腹した手術痕にベルトが当たり、いまだに左肩からのバッグ斜め掛けできないからなぁ・・・あの時は
「バッサリやってください!」
って強がってたけど、今、この歳では・・・
バッサリは回避したいなぁ・・・

「というか、切る前に放射線治療という手もあるんでね?」
 
気を取り直して次の質問。

筋肉がつる原因は、
1.薬の副作用
2.甲状腺機能低下症(橋本病)
のどっち?

これが、どうも、原因がはっきりしない。

ネットで調べてみると
「クレアチンキナーゼ」(CK 基準値40-220)が
1.低い・・・甲状腺機能が高い(亢進症)
2.高い・・・甲状腺機能が低い・・・筋肉がつる(けいれん)
ということらしく、昨秋、筋肉つりまくってた頃は450〜500くらいで基準最高値の2倍以上なので、冷蔵庫閉めるだけでぶっ倒れることになったようです。

しかし、橋本病ならつりまくっていた頃は他の検査結果でも甲状腺機能が低いはずなのに、そんなことはなく、思いっきり亢進症・・・

GW後、なんとなくイヤ〜な予感、あくびして首がつった(1回だけ)ので、また筋肉つりまくりになりそうな感じで相当警戒して
「ヤバそうなら動きを止める!」
みたいな活動をしてましたが、数字的にCKは正常値なので、もしかしたら、気にし過ぎなだけかもしれません。

もしかすると「つりそうな雰囲気だけで、実はつらない」のかもしれない、ぶっ倒れても良いタイミングでテストしようかなぁ・・・
でも痛いからなぁ・・・
どうしよかなぁ・・・

いちおう先生にお話してみると、
「薬の影響の場合もあるし、低下症の場合もある」
 
再び触診し、

「柔らかい腫れなので、(橋本病ではなく)明らかにバセドウの症状で、機能低下でつっているのではないでしょう」
 
甲状腺機能低下症いわゆる橋本病の症状には筋肉のけいれんなどが現れるようですが、少なくとも私の場合は低下症の症状は無く、バセドウ病(亢進症)に間違いないようです。

実は昨秋、ヨウ化カリウム(ヨウ素剤)を止めた直後から喉(甲状腺)の腫れが感じられるようになったので、このへんも聞いてみたい部分でした。

ただ単に時間的に一致しただけかもしれませんが、ヨウ素剤を止めたとたんに喉腫れと筋肉吊りまくりが出てきてます。

何かウラがありそうな気がして・・・

まっ、今さらの話なので、エコーの結果が出てから悩もう!
 
検査項目を覚書きしておきます。
 
当初、診断のための検査でFT3、FT4、TSH、CK、TRAb、TSHレセプター判定・結合阻害率、抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体・・・どんだけ検査するの?と思っていましたが、今、注目するのはCKに加え、

FreeT4:遊離サイロキシン・・・甲状腺のホルモンの量
TSH:甲状腺刺激ホルモン・・・脳下垂体から分泌されるTSH分泌量
TSHレセプター 判定・結合阻害率・・・甲状腺の腫れと連動

という4項目。
FT4とCKは4月以降安定しつつあります。

TSHは11月に回復傾向を示し1月に正常値を示しましたが、その2回以外は全て測定範囲外。正常値0.35-4.94のところ、0.01未満です。

「35〜494ならOKですが、1未満です」と言われてるわけで、この「未満」て何?
1/35の可能性もあるし、1/100万の可能性だってあるわけです。

この判断が難しいようで、薬を増やすかどうか相当悩んでいらっしゃいました。
先生は数値より触診を重んじているのかもしれません。
エコーの結果待ちという選択かもしれません。

結局、先月と同じく2錠/日のメルカゾールです。
 
TSHとかレセプターとかの模式図を書いておきます。
脳下垂体から分泌されたTSHが甲状腺細胞膜のTSHレセプターに結合すると、甲状腺ホルモンの合成と分泌が行われ、血液中に分泌されたT4、T3が脳下垂体に作用しTSHの分泌を抑制する。
お互いの抑制作用でホルモン分泌が調整され血液中のホルモン濃度は一定に保たれる。
(文面は隈病院より抜粋転記。図は能動ドットコム作成)
隈病院は甲状腺疾患の専門病院
脳下垂体から分泌されるべきTSHが測定できない。

TSHレセプターは、どうやって無いはずのTSHと結合するのか?

T4、T3の値は正常。ということは、結合してるからこそT4、T3ができているのではないのか?

結合できないはずなのに分泌されたT4、T3によって脳下垂体の分泌が抑制されてる?

ホルモン分泌の命令系統がおかしいことは分かるのですが、どう見てもどうどう巡りの原因不明になってしまう・・・

心不全が一転、バセドウ病になったように、本当の原因は全く別のところ?
 
脳下垂体なんて言われると、でっかい「立入禁止」の看板が見えるようです。

動植物や人間の体のいとなみは「神秘」としか言いようのない時があります。
結局、どこか一つ間違うと全体が狂って病気になる・・・
その原因が何なのか?を探していくというのも「神の領域」を踏み荒らすようなことになるのかと、チョットたじろぎます。

無宗教ですが、無神論ではなく「やおよろずの神」
来年還暦なので、今年は前厄。
お約束の厄払いはしないけど、御朱印帳はお寺と神社と分けてるし、背後霊は信じてるけど前世も来世も無い・・・

何だか良くわからないけど、結局最後は神頼みなのかなぁ・・・
 
10:1年が過ぎて、当たり前だけど2年目に突入
前回、次回書くと言っていた丹沢大山と高尾山のお話をチョット。

もちろん、行ってきました。
どちらも快晴に恵まれ、とても良いお散歩でした。

さすがに大山・女坂は肉体的に厳しかったのですが、体調はそれほど悪いわけでもなく、七不思議を楽しく歩きました。
「8つ目は何ですか?」という質問には大笑いしました。
お約束通り、翌日から翌々日はほとんど筋肉痛で運動不足がテキメン。

大山の3日後に行った高尾山は大山より数倍楽な所なのですが、やはり、疲れが残って体調もイマイチな感じでしたが、とりあえず、無事に帰ってきました。

もともと、誰かが疲れれば休むという基本なのでどちらも花を見て、葉っぱを見て、風を感じて、普通の人の3〜5倍の時間を掛けてのお散歩。肉体的云々というより精神的に楽しかったので、それはそれで良しとします。

今年は大好物の一ノ倉沢もおあずけなので、梅雨前に近場に行きたいと思います。
 
目次
01:前フリ(最悪の生活習慣)
02:症状と言えるかどうか?
03:心不全。不整脈と心房細動って何?
04:横浜市立市民病院 納豆人間復活!
05:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
06:副作用
07:体重のこと、甲状腺の腫れ

08:そして・・・ぶり返し
09:薬と症状の因果関係の訂正?

10:1年が過ぎて、2年目に突入
11:トレッドミル検査
12:アイソトープ治療の行方
13:ヨウ化カリウム
14:ヨウ化カリウム その後
15:ヨウ化カリウム中止

16:メルカゾール限界量に挑戦
17:最後の決断
18:横浜市立大学附属病院

19:全身麻酔、甲状腺全摘出手術
20:最終回、退院後初検診
Add:2019年6月、術後10ヶ月、完治宣言!
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