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特殊効果 2000年更新
ノンリニア編集機では気軽に使える特殊効果も使い方を誤るととんでもないことになります。ここではO.L.、ワイプ、三次元特殊効果の違いなど、基礎の基礎を。 |
効 果 | 設定 | 使用方法 |
オーバーラップ ・ディゾルブ |
2秒(60f)以上 | 目的:風景や物などの画面のスムースなつながり。トラックショットなどのカメラワークと組み合わせることにより、より効果的に使われることもある。場所の移動・時間経過を表す。但し、人のUS,MSからOLする場合は、その人の考えていること、回想などとなる。 |
ワイプ | 1秒程度 | 目的:シーンの切り替え。ごくまれに場所の移動・時間経過を表す場合もある。特に、モザイクワイプやチェッカーワイプなどを使うと少なくとも「まじめな作品ではないな」という印象を与えてしまうこともあります。 |
三次元特殊効果 | 20f 〜2秒 | 目的:プロローグとして番組内容を連想できるような劇的なシーンを短くつなぎ、HOOK(視聴者の興味をそそる)とする。あまり動きの激しくないものはワイプ同様シーンの切り替えに使う。特に人の顔が映っている画に効果をかけるのはあまり感心できません。 |
ワイプ・三次元効果は、「話変わりますが。」という言葉に置きかえられる(HOOKとしてのプロローグを除く)。 オーバーラップはどちらかというと「そう言えば」「あの頃は」などとなる。あるシーンに挿入的に使われることが多い。この場合はオーバーラップで元のシーンにもどす必要がある。 上記はあくまで原則(原則は破るためにあるともいわれますが・・・)として覚えておく必要があります。特にワイプや三次元効果は安易に使われることも多く、安易さがとんでもない誤解をまねくことがあります。なぜ効果を使ったか正確に説明できるところで使うべきです。 また、特殊効果はカメラワークでいうとパン・ズームなどと同様の考え方になります。例えば山から麓の村へパン(次に村の話に移ります)したあとに山の高さの話に戻すと混乱をまねきます。 |
ついでに・・・
テロップ・スーパーに関する一考察
文字の表示される位置による違いA : もちろんタイトル |
結論 |
結局南極(またオヤジやってしまいました)特殊効果を見せたいのか画を見せたいのかの違い、言いかえれば、どれほどすばらしい機械を持っているのか?という事、金額の勝負になってきます。映像で食っている人間としてはいささか辛い。昔の映画のような”カッコイイ”カット替えを目指してきた者はもはや単なるガンコジジイになってしまったのでしょうか。 |