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撮影 Rule.010 「閑話:Intermission」 
前々回、008号で「麦わら帽子をかぶって・・・」と書きました。
私が業界に足を踏み入れた頃、某有名メーカーのジーンズが「標準」とされていて、まるでユニフォームのようになっていたところもありました。
 
挙げればキリがないのですが、いわゆる
見た目
の話です。
 
風の日のロケで髪が長いのは致命傷です。
帽子は便利なのですが、やはり、ビューファーにぶつかるので気になります。
老眼(私は「ろ」にアクセントのあるROGANと言っています)の「遠近両用メガネ」ではディオプター調整ができないので持っていません。
周りから「信じられない!」って突っ込まれますが、冬は分厚いシンサレートの手袋で段階露光してます(笑)

ネオパンSSを使っていたのは中学時代。
今はカラーで撮ることがほとんどなので、結局、ショートヘアに黒ずくめの「いでたち」が私のスタイル。
ちなみに、髪はセルフ・バリカンなので床屋さんにも20年近く行ってません。
 
さて、黒ずくめのスタイルがどこからくるか?

日本古来の
黒は見えない
というルール。

歌舞伎文楽の「黒衣(黒子)」の観点です。
実は、それより古い能狂言では黒だけでなく、白も見えない(※)としているのが面白いですね。
 
だから黒い服装にしているわけではありません。
現代人ですし。

実は、色温度という面倒なアイテムがありまして、カメラマンの服装で被写体の色が変わってしまうという厄介な話です。
カメラマンの位置が変わるたびに被写体の色が変わってたら、たまったものではありません。
そういう事態を避けるため、カメラマンに限らず、現場で被写体の近くにいるスタッフは黒。
そこまで限定できなくても「無彩色」を着るように指導します。

うちのスタッフジャンパーは黒、そこに黒のロゴが入っていて「見えない、分からない、つまらない」と大変不評です。
 
もう、10年以上前になりますが、我が家に遊びに来た女性カメラマンが干してある洗濯物を見て「色気のねぇ洗濯だなぁ!」と大笑いしていました。
よーく見ると、ほぼ黒。
味も素っ気も無い感じ。

それを機に、少し明るいグレーを取り入れることにしました。
髪の毛もだいぶん白くなってきて、
けっこうけだらけ灰だらけ
になってきています・・・

※撮影によっては、白のほうが目立たないことも稀にあります。
 でも、結局はクロコの原理で、努力を認めてくれてる?
 黒なら許してもらえることが多いかもしれません。
 まっ、どうでも良いような、着るものコラムでした。
 
次回:構図その9「人物サイズ」
※狂言「蚊相撲」など殿様が上半身裸になる場合、白い装束を着ていますが、これは「見えない、着ていない」という約束です。そもそも、能狂言というのは、一般大衆向けではなく、お殿様たち武将の為に行う演劇ですから、白衣で裸を表現しているようです。
色温度の話はあまりにも初歩的なので、このルールの中には入れません。
ネットに情報が氾濫しているので概要は皆さんご自身で探してください。
その際、色温度=ケルビン(K)と同時に「ミレッド」も調べてください。
映像制作には色温度よりもミレッドを知っていることのほうが重要ですので。
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