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編集 Rule.005 「地球上で起こりうる現象」 
「おギャァ~」と生まれてから、目にする耳にする・・・五感で感じることを映像として表現しなければ、それはすなわち「フィクション」になってしまう。
 
例えば、こめかみを人差し指でクッと押すと目がズームする人ならズームというカメラワークを使えることになります。

遠雷は趣がありますが、近い「バリバリバリッッ!!」っていう空気を切り裂く音はかなり怖いです。
ピカッと光ってからバリバリッてくるからまだしも、もし、光らないで音が先に聞こえたら、その恐怖は尋常ではありません。

走り去る車は見えていても、エンジン音は聞こえなくなる・・・
 
例外(そのうち書きます)として、あえて、意図的にこれらを破ることもありますが、通常の生活の中で起こらないことを描けば失笑を買います。

原則を破るためには、誰にも突っ込まれない確たる必然が求められます。
 
まばたきをする時に、ページめくりになったり、ブロックで変わったり、時には右からワイプしたり、ゆっくりフェードインしたりする人はワイプでもOLでも三次元効果でも好きなEffectsを好きなだけ使えます。

普通の生活の中でまばたきを意識している人は、かなり珍しいと思います。
大人で、3~4秒に1回くらいまばたきをするそうです。
これに全てワイプなどの特殊効果がかかっていたら、と思うとぞっとします。

しかし、ビデオという中では全カットに効果をかけちゃったりします。
へたをすると、それが「良い」と思ってる人もいたりします。

効果をつけて、文字が飛び出すのがプロだ!
それをしないのは手間を惜しんでいるんだ!
と180度、真逆に思ってる人さえいます。
  
映像、特にフィルム映画や作り込んだドラマ(※)では、視聴者が主人公になるためにズームを使うことはごくまれです。
これは、上記、こめかみ人差し指の原理です。

ここは地球ではない!ということを最も簡単に表すなら、太陽を2つ作ればOK。
だから、照明の影を作ることがテクニックにもなるし、楽しさでもあります。
 
映像には、人々の生活の営みから生まれる「当たり前に見える・聞こえる」など五感に感じることを具現化することが求められるわけです。

しかし、ごくまれに、地球上で我々が生活する時に起こりえないことをして映像的にとても深い意味を持つこともあります。

そのへんがディレクターの味でもあり、実はディレクターの楽しさでもあるわけで、今後、じっくり腰を据えて書いていきます。
 
次回:「プロは絵コンテを書かない
※業界では、映画といえばフィルムという決まりがあり、ドラマは本当に真剣に作られるものだという常識がありましたが、現代はそんなもの何処吹く風で、某小川ドラマのように構図さえもまともに撮れないカメラ番(カメラオペレーター)がいたりします(恥を知れ!と言いたいけど、その話は長くなるのでまた、そのうち・・・)。
このルールの中では今後「映画等」と書いていきたいと思っていますが、それはあくまで
「35mmフィルムで撮った映画、および、ちゃんとしたスタッフが制作してるドラマ」
という意味で使いたいと思います。
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