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2016年6月17日:ビスケットは増えるのか? | |
子どもの頃、みんなが良く歌っていた唱歌に「ふしぎなポケット」というのがあります。 作詞は「まど・みちお」さん。明治42年(1909年)に生まれ、平成26年(2014年)に亡くなりました。 手紙を食べる「やぎさんゆうびん」や鼻が長くても誇りに思う「ぞうざん」などもまどさんの作です。 今なら、「一年生になったら」というのが一番わかりやすいのかな? 1954年というから、私が生まれる前に世に出た歌です。 私の記憶とはチョット違っているようですが、ネットから引っ張った歌詞を書いておきます。 |
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何とか知恵袋というのがあって、そこの質問に、 「童謡『ふしぎなポケット』、どこが不思議なのでしょうか?ポケットにビスケットを入れて叩けばビスケットは2つ、3つに割れて当たり前・・・」 というのがあります。世の中、かわった人もいるので、こんな質問もアリかなと思っていました。 |
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これに、保育園の先生っぽい人が答えてるんですが、 「2〜3才は、なんでかな、魔法かな、違うかな、おもしろいな・・・と楽しむ歌だと思います。」 「4歳からは割れて増えるみたいなリアクション」 だと回答しています。 |
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他の回答には、 友だちと分けるために「割る」というトンチンカンな発想まで出てきます。 |
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このポケットは「ビスケットが増える不思議」であり、「そんなポケットがあったら、欲しい」ということで、毎日はいているズボンの、シャツのポケットでもないわけです。 正しい話を間違った方向に正当化しようとするのは、とてもこわい思想です。 |
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念のため、追記しておきます。 太平洋戦争が終わったのは、昭和20年。 この歌が発表されたのは昭和29年です。 戦争に負けて、焼け野原になってから、たったの9年です。 日本は、まだまだ貧しい国だったのです。 食べ物に困る人々も大勢いたはずです。 こどもの夢は、いくらでもビスケットが出てくるポケットでなければならないわけで、日本はビスケット(夢)を追って高度成長期に向かいます・・・ |