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2018年1月20日:日本の氷河、新たに3ヶ所 | ||
氷河とは、 「重力によって長期間にわたり連続して流動する雪氷体」 と定義され、長い間、日本には存在しないとされてきました。 福井幸太郎氏、飯田肇氏らの富山県立山カルデラ砂防博物館の研究チームは、立山連峰の大規模な万年雪の中に現存する氷河が存在しないかの確認調査を2009年から実施しました。 そして、2012年4月、雄山(3003m)東面の御前沢雪渓、剱岳(2999m)東面の三ノ窓雪渓と小窓雪渓の3つが氷河とされました。(地図の黄色印) |
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その後、信州大や同博物館などの調査機関で構成された調査団が 1.長野県大町市の北アルプス・鹿島槍ケ岳(2889m)のカクネ里雪渓 2.富山県の剣岳の池ノ谷(いけのたん)右俣雪渓と立山連峰の内蔵助(くらのすけ)雪渓 の3ヶ所が氷河であると確認されたと発表しました。(地図の赤色印) これで、日本に存在する「氷河」が6ヶ所になりました。 |
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同博物館が行った流動観測で、 池ノ谷右俣雪渓上流側の氷体は42日間に23cm、 下流側は31日間に12cm、 内蔵助雪渓では1844日間に14cm、 動いたことが確認されたそうです。 |
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チョット細かい数値になりますが、このカクネ里雪渓と小窓雪渓は北緯36度38分程度です。 一番南の御前沢雪渓は36度34分程度でこれは、関東で言えばほぼ宇都宮あたり、一番北のカクネ里雪渓や小窓雪渓でも、だいたい群馬県の草津あたり、栃木なら日光よりだいぶ南に当たります。 北に目を向ければ福島、宮城、山形から北海道・・・ もっともっと寒い地方がありそうですが、日本の氷河はこんな南にあるわけで、まあ、先入観は恐ろしいもので、なかなか信じがたい位置関係ですね。 かといって「チョット行ってみるか!」という場所でもないのが観光的には問題といえば問題かもしれませんが・・・ |
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