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CHa-Ki 的思考回路
2019年3月22日:国名から「ヴ」が消える
朝日新聞より抜粋します。
国名から消える「ヴ」、外相肝いり 改正案が衆院可決 2019年3月19日
19日の衆院本会議で、外務省が使う国名の基準となっている法律の改正案が全会一致で可決。
国民に定着している国名表記に近づける狙いで、河野太郎外相の肝いり。

改正されるのは、外国にある日本の大使館の名称などを規定する「在外公館名称位置給与法」。
国名表記から、なじみの薄い「ヴ」をなくすのが目的。
中南米の島国
「セントクリストファー・ネーヴィス」は「セントクリストファー・ネース」に、
西アフリカの島国
「カーボヴェルデ」は「カーボルデ」に
なる。

同法は2003年にも改正され「ジョルダン」が「ヨルダン」に、「ノールウェー」が「ノルウェー」になった。河野氏は19日の記者会見で、国内で広く定着している名称に合わせるよう03年当時にも求めていたことを明らかにし、
「一般に使われている名称と違う名称を使うことは国民にとって全くメリットがない」
と意義を強調した。
私は子供の頃、
Ludwig van Beethoven
は、ルードウィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
Vincent Willem van Gogh
は、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ
と習ったように記憶しています。

今の子どもたちは、
ルートヴィヒ・ファン・ベートホーフェン(ベートーフェン)、
フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ
と習うのかな?

便利だったなぁと思うのは、VはヴでBはブでした。
一般と違うかどうか知りませんが、覚えやすかったように思います。
じゃあ、ヴィデオとかヴァレーボールって書けよ!と怒られそうですが・・・
 

確か、昭和40年代の終わりか50年か、ま、とにかく40年以上前にJISが3文字以上のカタカナの最後の伸ばしは省略って決めて、例えば、
データー、メーカー、レーダーはデータ、メーカ、レーダ
と表記することになりましたが、平成になって、JISが「もう、どっちでもいいや!」ってなり、今はデータ、レーダーが一般的かと思います。
メーカーは微妙かも。
また、忠実にレーダ解析などと表記することも少なくないかもしれません。

言葉は時代によって変化します。

どうも、開国から本格的に入り始めた外国語は耳から入ったそのままを書いた「明治のフリガナ」が一番正しいような気さえします。
太平洋戦争で敵国語になった時点で一旦リセットされて今に至る間、いろいろと変化をし、改良?改悪?を繰り返してきました。

情報伝達の速度がとんでもなく速くなり、正しくも悪くも変化があまりに急激です。

日本語をローマ字にする際の伸ばしが無くなり、小判と交番の区分けができなくなり、今度はブとヴが一緒くたになります。
 
先日、知り合いと、ベートーベンの話になり、
「顔まで知ってる作曲家はベートーベンだけだよね」
「作曲家としては、凄いけど、モーツァルトとバッハは顔がどっちか分かんないよな」
と大笑いしてしまいました。
こんなおバカな話もできなくなるほど言葉は今後も乱れていくのでしょうか・・・
 
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