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CHa-Ki 的思考回路
2005年3月27日:Chopin プレリュード24の前奏曲より第7番
1810年ポーランド生まれ。
フランスの作曲家Chopin(日本名:ショパン。以下ショパン)。

私にとってはショパンもバッハもベートーベンもドボルザークもパッヘルベルもヘンデルもハイドンも・・・
同じクラシックの作曲家。

年代も生まれも全く関係なく、好きな曲は好きだし、嫌いな曲は嫌い、ある作曲家のファンだったりすることは全然ありません。
 
この1週間、CHa-Ki ピアノ演奏によるプレリュード7番をアップしていました(が既に削除済み)。
「お前がピアノに通ってるなんて洒落んなんねぇ!」
というご意見にお応えして超短期間だけサイトに上げてました。
(もちろん、通知せずに。ふんっ、二度と上げないよ!)
 
かなり原曲に忠実に再現した(ではなく「しようとした」=努力規定)つもり(本人だけそう思ってます)ですが、私はこの曲に妙なアンニュイさを感じていました。

譜面には合致(これも本人だけそう思っています。)していても気持ちはだいぶん違っていたかも。

原曲はドルチェ(かわいらしく)なんですが、私のイメージでは

飛び跳ねるほどでもない嬉しさみたいな・・・
けだるさと言うか、脱力感なのか・・・
そのぅ、社会にそっぽ向いている、けれども光を見出すみたいな・・・
大きな窓(アルミサッシはNG。ここは木の桟)に叩きつける雨がガラスを伝わって流れ落ちる無音(雨音は聞こえないものと仮定する)の世界を見ているるような・・・
人生のメリハリを全く無視したような・・・
雲間から太陽の光が一瞬湖面に映り、思わず見上げるともう既に雲の中みたいな・・・

そんな世界が妙に好きで、この曲にそんなイメージ(本人だけ!)を思い浮かべながら弾いて(もとい「叩いて」)みました。
 
ピアノを弾いてみて初めてわかったんですが(わかったフリです)、これほどまでに感情を込められる(思いっきり大上段に構えてます)楽器も珍しいもの(もちろん、ヴァイオリンなどは決まった音ではないのでよりいっそう感情を入れられるのだろうと思いますが・・・)じゃないかと・・・。

学生時代、物理の先生が音楽の先生と「ピアノは周波数だ」「ピアノは感性だ」と激論していたのを思い出します。

楽器初心者の私にとってはどうでも良いこと。聴かせる音と自分で楽しむ音は違うんじゃないかと・・・。

今回はとりあえず、自分で楽しめる音を上げたんですが、本当は「聴かせる」音をだせれば楽しいんでしょうね。

いずれにしても「せめて」自分が好きじゃないと決して他人には伝わらないのでしょう。

まず自分が好きになり、そこに技術・知識・経験が加わって一生かかって完成度を上げていく・・・
ゴールはありません。

人に見せる映像と自分だけで楽しむ映像の違いのように・・・
 
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