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CHa-Ki 的思考回路 | ||
2006年2月19日:美の追求 | ||
14日の今週の一言でオリンピックの滑降・大回転・ジャンプ系のタコな電子シャッターについて触れましたが、今日はもう一つ違った美の追求?をしてみたいと思います。 |
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ずいぶん前の話ですが、ある会社でお昼休みに横幅2mもあろうかという巨大なモニターで 「笑っていいとも」 を見ていた方たちがいて、それとなく 「何でワイドで見てるの?」 と聞くと、 「ワイドテレビだからワイドで見たほうがいいでしょ?」 とすんなり返されました。 まっ、たまにはそんな人がいてもいいんだろう、くらいの軽い気持ちですっかり忘れてました。 ところが先日、知り合いの家に招かれてお邪魔したときに、お子様がテレビをワイドでご覧になってたんで、お伺いすると、全く同じ答えが返ってきました。 他人の家なので、それ以上は突っ込まなかったのですが、今の日本って、そういう感覚なの? |
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もちろん、ワイドテレビの機能でその中間的どっちつかずのアスペクトの設定も可能ですが、皮肉にも最大で4:3の割合で幅広になるのです。 以前、ゲーム・携帯・オモチャなどの陳腐な電子音が日本の音楽文化(また大上段に構えちゃったよ〜)をダメにすると書きましたが、ワイドテレビが日本人の美的感覚を壊すのか! 基本原則を知らない応用は砂上の楼閣というのはNowDO.comの基本思想ですが、まずは見ることから基本が始まると思います。 その「見る」が間違ったタコな映像だったとしたら、それを見て育った子供たちが大人になっていく・・・ 先を考えると恐ろしくなります。 まっ、 「せっかく横長の画面なのに、左右を切っちゃうのはもったいない」 とか、 「有名タレントだって結構太ってるじゃん」 という安心感というか、癒し効果はあるかもしれませんが・・・ |
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我々カメラマンって因果な商売だな〜とつくずく感じます。 あらゆる知識・技術を駆使して番組を作っても全然関係ないところでアスペクト比を勝手にいじられて、とんでもない画がテレビ画面から流れてるのね。 電気屋へ行くと 「上下を切って横長が気にならないようにできます」 なんて言われちゃうのね。 構図もへったくれもない無法地帯なのね。 それでも美を追求するのがカメラマンとしての(吹けば飛ぶような)誇りなのね。 |