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CHa-Ki 的思考回路
2008年4月28日:弘法 筆を選ぶ
二十年以上使い続けたキヤノン放送用レンズJ13x9B4 IRSII-A。

何年か前からズームの動きがギクシャクしだし、動かない〜スカしちゃうという悲惨な状況。
ホントにこれを腕で何とかカバーしてきたけど、さすがに限界。

まっ、20年以上使ってれば文句も言えない・・・

その当時、業務用15倍レンズが40万円でこのレンズが120万円、ざっくり3本分。
高いと思うか安いと踏むか・・・。

今回「やむを得ず」購入したレンズは定価290万円、これは誰が見ても高い!ロケ車より高い!
まっ、それはそれでいいとして・・・
思考回路初の写真入り!! 
普段、何気に使っていたけど、写真撮ってよくよく見ると結構恥ずかしいかも・・・
塗装ははげてるし、
距離・ズーム・アイリス目盛はかなり消えてるし、
トリガーのゴムが切れてなくなっているのをガムテープで補修してるし・・・
ヤバッ。

こんな古いレンズをいまだに使ってるのは世界広しといえどもCHa-Kiだけかな?
 

業務用ではなく、放送用レンズを使う訳は、次の5点
1.マニュアルズームが使える
2.ワイド端(業務用より広角である)
3.ズームによるピント移動が少ない
4.MODが短い
5.防水・防塵性+堅牢性
まっ、2〜5はそれなりに、ということで、最も大きな違いは1のマニュアルズームが使えるかどうか。

業務用のレンズを使っている人でマニュアルズームを使っている人はほとんどいないと思います。
それはそれで否定はしませんが、やはり、自分の手でズームするのと機械的にズームするのでは雲泥の差。

気持ちをいれられるか否かという問答になります。
気持ちという問題ではピント・絞りも同じ。

放送用カメラ(のレンズ)ではピント・ズーム・アイリスの3リングを自在に操り、画に気持ちを入れていきます。
 
10フレ〜1分まで自由自在のスピードでズームできれば機械(ズームサーボ)でもいいんですが、そうは問屋が卸さない。

さらにズームの出だしと終わりをスムースにというとかなり難しい。

動く被写体にあわせてフォローズームというと機械ではほとんど不可能に近い。

しかし、これらはマニュアルズームを使えば超簡単にできます。
そのために必要なのは、ズームリングのある程度の負荷。
その絶妙とも言える負荷を実現していたのがこのJ13。
かたくなまでにこのレンズを使い続けた理由はそこにしかありません。

手になじんだのか、手がなじんだのかわかりませんが、とにかく意のままに動くレンズでした。

実は5年ほど前にズームリングのグリス交換とトリガーのゴムカバーの見積をお願いしたんですが、いまだにその返事がありません。
もう待てないな〜ということで今回の購入に踏み切りました。
 
今度のレンズは微妙にJ13より粘性が低く作られています。
ジジイになって力もなくなってきたから丁度イイってのもありますが、まさに手をなじませるしかなさそうです。

レンタルという手も考えましたが、結局はレンタルのほうが高くつきそうでしたし、なにより、カメラマンとしてはなじんだレンズを使いたいということもあります。

ショートズームや高倍率ズームはそれなりに使うのでレンタルでもいいんですが、メインとなるレンズは慣れたいものです。

今度のレンズは20倍だし、広角8mmだし、極論すれば、これ1本でほとんど事足りるわけで、あっ、デジタル一眼レフの方や良くご存知ない方のために一言注釈をいれさせていただくと、ビデオ用レンズって、倍率がどうあれ開放値はf1.6〜f1.8程度と相場が決まっています。

写真レンズのように開放値f5.6なんていう超おバカなレンズはありませんので。
 
そういえば、弘法は・・・ということで、先日、SONYのHVR-S270Jっていう100万円くらいで買えるカメラを見てきたんですが、一目で使えね〜(正しくは使い道が限定される。けど安いんで欲しい!)と思ってしまいました。

何故かというとC-MOSの・・・長くなりそうなので、この話は次回にでも。
 
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