- 完パケ迄の一般的な流れ(TV局を除く)
- 素材テープ(カメラ撮りしたままのテープ)
↓ 編集
マスターテープ(マザー、マスター素材などともいう)
↓ コピー(ダビングともいう)
納品テープ(VHSテープ)
- それぞれのテープのフォーマット(種類)
- 一般的には、素材、マスターは、使用目的・制作費などに応じて必然的に決まります。
- また、素材、マスターは、一般の顧客に見せるものではないので一般家庭用VTRで再生できる必要はありません。
- しかしながら納品テープは、どのVHSデッキでも、だれでも確実に問題なく視聴できることが要求されます。
- これは、レンタルビデオを借りてきて、家庭のデッキに入れてやれば何も複雑な操作を必要とせずに見ることができることから容易に理解できます。
視聴者は、そのテープの素材、マスターがフィルムであろうがハイビジョンであろうが関係ない。
- 異フォーマットによる問題点の解決
- さて、納品テープ以外のテープフォーマットに関する規制が全くないことは前項で書いた通りですが、最終的に納品テープを一般的視聴可能テープにする場合、「コピー」という作業において、その統一規格があれば何ら問題が生じなくなります(問題が解消する)。すなわちNTSC規格(皆さんが通常ご覧になっているテレビのカラー放送規格)に準じたものが再生されれば何ら問題はないはずです。日本全国の全ての番組を1台のカメラで撮影し、1つのスタジオで編集していればもちろんこんな面倒なことは全く必要ありません。しかしながら無数のカメラと編集室で制作されるのであるからこの統一規格が非常に重要になってきます。
- テレビのチャンネルを変える度に「イロアイ」「アカルサ」・・・などと調整しなくてはならない番組など見たくもない。でしょう?
- 但し、大事件などでどのチcンネルでも同じ記者会見などを放送している場合、是非チャンネルを回して見て下さい。チャンネルによって、肌の色が全然違うことに気づくでしょう。これは、「写っていること、そして、早いことが再優先」のニュースなどではよくあることです。しかし、概ねほぼ大丈夫なはずです。
- 異なったカメラで撮影し、異なった編集をしてどうしてちゃんと見ることができるのか・・・ ここで登場するのがカラーバーと1kHzの音声信号なのです。
- カラーバーと1kHz
- 細かい数値などは割愛させてもらいますが、このカラーバーと1kHzは
- カラーバー:色、明るさなど映像の基準
- 1kHz :音量を決める基準
- ここで重要なことは、撮影の際にまずテープの頭にカラーバーと1kHzの音声信号(以下CB)を入れます。(これは、同じメーカーの同じカメラでも色などが異なっていることがあるため)編集するテープにも当然入れなければなりません。通常、このCBで色、映像レベル、1kHzで音量等全てを合わせるため、正しい再生が可能になります。逆にいえば、正確ではないCBが入っていると、例えばコピーなど外注すると、正しく再生させるための基準がずれているわけですから、かえって間違っている色になるというとんでもないことになります。
- マスターテープへのCB・1kHzなどの入れかた
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