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モニターの調整方法                  2005年更新

あまり知られていない正しいモニターの合わせ方。必見。

実は、新品のモニターなら取説に記載されている通りにモニターのクロマなどを調整すれば良いのですが、いつも新品を使っているなんてことは100%あり得ません。B管(CRT)が古くなると合わせにくくなります。そこで、どうするか?一工夫で調整がしやすくなります。
ロケモニター (単品なので簡単。モニター調整の基本です。)
  1. カラーバー(ここではSMPTE)を入力。
  2. Aperture(アパーチャー:表記はAPERなど)、Contrast(コントラスト:表記はCONTなど)をセンターにする。
  3. アンダースキャンにする。
  4. Blue Only(ブルーオンリー)にする。
  5. Bright(ブライト)をバーの全てのキワがわかるようにできるだけ下げる。(ここがポイント!)
  6. Chroma、Hue(Phese)で追い込む。
  7. Blue Onlyを外す。
  8. Brightを右下の−4%と0%ブラックの明るさを同じ(差が見えない)に、+4%との差が見えるように調整。
  9. 周りの明るさなど必要に応じてAperture、Contrastを調整する。
※Apertureを上げすぎるとバーとバーの間に線が現れる。
※Contrastを上げすぎるとギラギラして見難い。
編集用モニター (通常、複数なのでチョットやっかい)
  1. 部屋の明るさを通常の編集中状態にする。
  2. カラーバーを全てのモニターにEE(スルー)で接続、カラーバーを入力。
  3. 全てのモニターのAperture、Contrastをセンターにする。
  4. 全てのモニターのアンダースキャンにする。
  5. 全てのモニターのBlue Onlyにする。
  6. 全てのモニターのBrightをバーの全てのキワがわかるようにできるだけ下げる。
  7. 離れてみて、全モニターが同様の明るさになっているか確認。ダメなら5に戻る。
  8. 全てのモニターのChroma、Hueで追い込む。
  9. 離れてみて、全モニターが同様の状態になっているか確認。ダメなら7に戻る。
  10. Blue Onlyを外す。
  11. 全てのモニターのBrightを右下の−4%と0%ブラックの明るさを同じ(差が見えない)に、+4%との差が見えるように調整。
  12. 離れてみて、全モニターが同様の明るさになっているか確認。ダメなら11に戻る。
  13. 必要に応じてAperture、Contrastを調整する。
※近くで見ていると違いがわからないため、いったん離れて全てのモニターが同様の状態になっていることを確認する。
※編集中にモニターの調整は行わない。編集モニターは原則1度調整すればOK。掃除などで調整ノブを回してしまったら、上記1からもう一度やり直す。
ややこしい話ですが、必要な作業です。

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