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「森田正明の映像教室」Vol.12 企画と構成 ※月刊誌の特集原稿のため、図・表は割愛しています。 |
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前フリ 「とにかく撮る」からの脱皮。 企画・構成がいかに大切かを考えてみます。 今回は「番組がどのようにして作られていくのか」を実際の制作過程と照らし合わせながら見ていきましょう。 大きなテーマは「マウス」このテーマを絞り込む話から始まります。 |
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始めに企画ありき(序章) |
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テーマの絞り込みとターゲット |
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そこで、大きく3つに分類してみました。 |
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構成〜台本〜ナレーション原稿(前々日) |
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とにかく機材準備(撮影前日) |
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いざ撮影 |
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次に「右クリック」のタイトルバックの画ですが、これも横着照明ということで、写真のポジフィルムを見るためのライトボックスを利用しています。 |
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私は通常、ナレーター(今回はモデルに頼みました)には数日前までにナレーション原稿を渡すように(努力)しています。 今回はスタジオ収録が終わり、モデルが来たところで原稿を渡しました。 昼食時も仕込み中も一生懸命暗記していました。 このような場合はナレーター基準で撮影します。「覚えた!」と言った瞬間に撮影できるようにしてあげましょう。 また、ナレーターの読みやすいように(意味を変えずに)変更する度量も必要です。 DVDのナレーションと原稿の違いにも着目してみてください。 |
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「右クリック」ではそんなわけで撮影よりも映像編集に注目していただければと思います。 前述の通り、モデルハウスをお借りしている関係上、うっすらBGMが乗っています。 これは、モデルハウスに流れているもので、「切ってください」とは立場上言えない状況ですので、ご勘弁を。 |
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編集の前に撮影のコツを少々。 読みも含めて約30分で終了してしまうような簡単な撮影なのですが、この一番の要因はモデルがカメラ慣れしていることに尽きます。 最も気を使う部分はモデルの目線。 「5秒前!」(※5)のカウントが始まってから、「カット」の声がかかるまでカメラ目線を外さないことが大切です。 慣れないとキョロキョロしてしまい、編集できなくなってしまいます。 |
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さて、構成として、「初心者のためのパソコン講座」という大きなシリーズを作りました。 |
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編集でタイトルからモデルに移る時にフェードアウト・イン(ここは、カットでも問題なし)していますが、注目していただきたいのはフェードアウトとフェードインの隙間。 アナログ編集では0フレームの隙間でも良かったのですが、ノンリニア編集ソフトによっては違和感が生じることがあります(図参照)。 今回の編集では隙間を7フレーム取っています。 何気なく見てみると連続しているように見えると思いますが、実は約1/4秒の黒が入っています。 前のクリップをフェードアウトして次のクリップをフェードインしたらキレイにつながると思ったら大間違いです。 是非、0、3、5、10フレームくらいをご自身で実験してみてください。 |