1カットの長さ 2000年更新 | |||||
昔、何本もの映画を見て平均カット長さを計った方がいて、(良く覚えていませんが)確か9秒位だったように記憶しています。 「1カットの平均は7秒にしましょう」などと言っている人もいますが、映像にはそんなことは通用しないことはご存知と思います。 プログラムが短くなれば必然的にカットも短くならざるを得ません。 15秒CMの多くは平均1.5〜2秒程度のカットですが、2時間の映画でこんなカットだったら見ていられないでしょう。 ミュージッククリップなども平均3〜4秒程度でしょう。 NHK日曜日の朝8時からの「小さな旅」(30分番組)は冒頭の3カットで1分15秒(1カット25秒)を使っています。 ごく単純にカットの長さだけを考えれば次のような要因があります。
私は前述の「小さな旅」など見ていると、ホッとします。これもジジイになった証拠かもしれません。 また、ノンリニアの影響でしょうか?1カット5秒と決めて、淡々とつないでいく方もいらっしゃいますが、内容やサイズ、動きによってカットの時間が変わるのが普通です。 |
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さて、前振りが長かったのですが、1カットの長さの決め方は、
ビデオは1カットで全てを見せるものではない。 ということ。同じシーンでも3カットの場合もあれば20カットの場合もあるでしょう。ここが構成・演出の面白さです。 例えば、窓から外を眺める少女を撮影します。 1.1カットで 少女と窓の全景 1カット 10秒 2.トラックイン 少女と窓の全景からトラックインしながら窓の外の景色へ 1カット 20秒 3.数カットで 室内から少女と窓(少女はシルエット) 6秒 壁際から外を見つめる少女のアップショット 3秒 窓から見た景色(少女が何を見ていたか)=見た目のショット 7秒 文章で書くと簡単そうですが、プロビギナーが陥りやすいのが実は1の撮影です。 必ず、数カットでシーンを完成させることを考えていないと2や3にはなりません。 |
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要はカットをどのように組み合わせてシーンを構成するかということがとても重要で、1カットの長さを論じるのは学者さんに任せたいと思います。 そして、映像理論とカット替えの理論にしたがってカットを組み合わせることにより、視聴者にカットしたことを感じさせない映像にすることができます。 その辺の話はまた今度、別項で・・・。 |
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