甲状腺全摘出の記録 心房細動の原因はバセドウ病(甲状腺機能亢進症) 症状/治療/薬の副作用そして全摘出手術 |
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06:副作用 | |||||||||||||||||||||
心不全の薬は2017年2月現在、変わりません。 診察も毎月〜1ヶ月半〜2か月に1回程度になってきました。 順調な流れと言って良いと思います。 上手くいけば、次回4月中旬の診察で薬も大幅に無くなるかも!と期待しています。 問題は甲状腺の治療薬・メルカゾールによる副作用。 |
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甲状腺機能亢進症の薬も十分に効いてきて順調に減ってきています。
2017年3月(1月6日診察分)までの約半年の薬の量を記録しておきます。
とっても順調に減ってきてるように見えますが・・・ 1月6日にメルカゾールが1日1錠に減るまで、尋常ならざる副作用に悩まされ続けました。 |
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危険な副作用として、メルカゾール(チウラジールも同)服用によって、肝臓機能に障害が出ることがあり、この障害が出てしまうと投薬治療を続けられないので次の手「放射性ヨウ素によるアイソトープ治療」という段階に入ります。 これでもダメな場合は甲状腺摘出です。 メルカゾールには他にもアヤシイ副作用があるみたいで、先生から口頭そして、注意書きメモをもらい、薬局でも口頭注意としっかり印刷したカードをもらいました。 どうも、言葉が難しいので、最下段※に書いておきます。 私は医学的に治療を続けられないような副作用が出なかったので、2017年2月の今でもメルカゾールを継続しています。 しかし、実は、副作用できびしい苦痛を味わいます。 精神的にアブナイ副作用 肉体的にイタイ副作用 を書いておきます。 |
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体中を虫が這いまわる |
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メルカゾールを飲み始めて1週間くらいすると、体中のかゆみに襲われます。 家中にクモの巣が張られています。 顔、頭はもちろん、服の中にまでクモの巣がまとわりつきます。 家の中なのに、ずっと巣を払いながら歩きます。 長年掃除してないから、じゃなくて。 顔やら体やら、まとわりつく巣をはがし続けます・・・ 全身を虫がうごめくような錯覚に襲われます。 布団の中に虫がいます。 夜中に胸の上をはい回る虫で目が覚めます。 あり得ない、敷布団と体の間でさえモゾモゾ動いています。 一番きつかったのは耳に入る虫、これが一晩で10匹くらい、ウトウトっとすると耳に入ってくるので、飛び起きて探しまくります。 もちろん、どこにも居る訳ありません・・・ コソコソ動く虫が体中いたるところに出没するので、 1.ぶっ叩く 2.探す の繰り返しです。 いつでも探せるように寝室の明かりが消せなくなってきます。 そのうち「見えない虫」が出てくるのが、夢なのか? 現実なのか? 叩いたから起きたのか? 起きたから叩いたのか? だんだん訳わからなくなってきます。 幻覚ってこのこと?と思います。 受診までの5日間は半分ノイローゼ気味でほとんど寝られませんでした。 やっと受診の日をむかえて先生に話すと、 「あっ、副作用です。薬、出しておきます」 って、早く言ってよ! タリオンという抗アレルギー薬で虫は瞬殺、その晩狂ったように爆睡しました。 ホント、恐ろしいです。 覚せい剤で「皮膚の下をうごめく虫を殺すために自分を刺す」というのがありますが、まさに、その一歩手前な感じです。 この数日間、何度自分の体をぶっ叩いたかわかりません。 いないのが分かっていながらぶっ叩くのではなく、間違いなく「そこにいる」のです。 いるけど見えないだけなのです。 一歩間違えれば、刃物が登場するかもしれないと思うとゾッとします・・・ お医者さんは「メルカゾールと抗アレルギー薬はセット」で出すべきですね。 |
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筋肉引きつりまくり |
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2017年5月24日追記:どうも、筋肉がつるというのは、薬の副作用というより甲状腺機能の強弱によって起こるものかもしれません。いろいろな疑問が湧いてきてしまい、何が何だかわからない状況になってきました。26日に専門医に確認してから確実な線で「その9」に書きたいと思います。症状としては現実ですが、薬と甲状腺と症状の因果関係に若干の疑問がありますので、正しくは26日にアップする「その9」をお読みいただければと思います。 |
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「足がつる」というのはどなたにも経験があると思います。
それが、体中いたるところで起こります。
でも、最長でも15分程度で、ほとんどの場合1分以内には収まります。 ただ、ひっきりなしです。 多い時は1日に二桁、十分に注意していても10回は覚悟です。 先生に何とかならないか?と聞きましたが、これはどうにもならないようです。 「薬の効果が出てますからね〜」 と薬をチョットずつ減らしていく中で我慢するしかないそうです。 しかし、 11月にメルカゾールが2錠になってから、1日1〜2回に激減、 1月は「気を付けなければ」ということを忘れるくらいで1週間に1〜2回 と、ほぼゼロに近い状態です。 2月は1度だけお腹がつりました。 ガマンできる痛さなので触ってみると、腹筋の左側の1段だけが膨れて石のようになっていて、チョット笑いました。 みぞおちから3番目の左の腹筋に力入れて! って言われたって間違ってもできませんから。 |
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副作用は経験として面白かったと負け惜しみを言ってみます。 さて、その7で、夏までに激減した体重のこともチョット触れておきます。 |
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FT4、TSH、BNPなど主な検査結果のエクセルデータを作っています。 個人的な検査結果なので、さすがにここで公開しませんが、現在同じような病気で苦しんでいる方で、数値を見たいという方は下のボタンからメールを送ってくださればエクセルデータを送ります。 |
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つづく その7:体重のこともチョット | |||||||||||||||||||||
抗甲状腺薬(メルカゾール、チウラジール)服用中の注意 無顆粒球症 1000人に1人くらいのまれな副作用。白血球の中で細菌感染防御に役立っている顆粒球が極端に減少し、細菌感染を引き起こします。 発熱、のどの痛みがでたら、薬を中止してすぐに白血球数を調べる必要がありますので、その日に来院してください。 薬局でもらったカードには、 発熱、だるさ、のどの痛み、さむけ等を感じた場合は甲状腺を診てもらっている主治医に連絡し医療機関を受診してください。 |
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ただし、病院でもらったメモも薬局のカードも分かりにくい。 分かりやすく書くと 「発熱を伴うのどの痛みがある場合は」 です。 熱が出たり、のどが痛くなったりではないということです。 実は、夜のどが痛くなり、朝になっても治らなかったので「ヤバい!」と思い病院に駆け込んだのですが「熱が無ければ大丈夫です」と言われて終了でした。 後で、薬剤師にも確認しましたが、やはり「高熱を伴う」がキーワードだそうです。 突っ込まれたくないからなのか、日本語を理解していないのかはわかりません。 安心したいなら、熱が出ても、のどが痛くても受診したほうが良いと思いますが・・・ こういう時は何もかも不安になり、悪いほうに悪いほうに考えます。 私も胃が痛くなるほど悪いほうに考えて、入院準備を整えて受診したら「寝違えたかもしれませんね」って女医さんに言われました。 まっ、笑い話で済むのが一番幸せですね。 |
目次 |
01:前フリ(最悪の生活習慣) 02:症状と言えるかどうか? 03:心不全。不整脈と心房細動って何? 04:横浜市立市民病院 納豆人間復活! 05:甲状腺機能亢進症(バセドウ病) 06:副作用 07:体重のこと、甲状腺の腫れ 08:そして・・・ぶり返し 09:薬と症状の因果関係の訂正? 10:1年が過ぎて、2年目に突入 11:トレッドミル検査 12:アイソトープ治療の行方 13:ヨウ化カリウム 14:ヨウ化カリウム その後 15:ヨウ化カリウム中止 16:メルカゾール限界量に挑戦 17:最後の決断 18:横浜市立大学附属病院 19:全身麻酔、甲状腺全摘出手術 20:最終回、退院後初検診 Add:2019年6月、術後10ヶ月、完治宣言! |